結婚式の写真をその場で大画面に映せるサービス14社を比較【2026年7月版】

公開日: 2026年7月20日 / 調査日: 2026年7月20日
各社の公式サイトを確認して作成しています。記載の根拠になったページは各項目にリンクしています。
披露宴のスクリーンに写真が映るイメージ

結婚式で、ゲストがスマホで撮った写真をその場で会場のスクリーンに映す——この演出に対応したサービスを14社分調べました。価格を公開していない会社が6社あり、横断で比較した情報が見当たらなかったため、実際に各社サイトを確認して表にしています。

この記事について(開示) この記事は、同種のサービス「photoba」を運営している立場で書いています。自社サービスも比較表に含めていますが、不利な項目(写真の画質・保存期間)も他社と同じ基準で記載しました。判断材料として使えるよう、値の根拠になったページのURLをすべて添えています。
価格や仕様は変更されることがあります。実際の申込前には必ず各社の公式サイトでご確認ください。

1.「リアルタイム表示」と「写真共有」は別のサービス

「結婚式 写真共有」で検索すると多くのサービスが出てきますが、大半は式が終わったあとに写真を集めるためのもので、その場で会場のスクリーンに映す機能は持っていません。

調べたところ、この2つはほぼ別のカテゴリでした。

 リアルタイム表示サービス写真共有サービス
主な目的当日の演出式後の写真回収
会場スクリーン表示できる(中核機能)ほぼ非対応
価格帯0円〜50万円550円〜3,500円ほど
写真の画質提供元によるオリジナル画質が主流
必要なもの会場のPC・ネット・スクリーンスマホだけ

写真共有サービス側でリアルタイム表示に対応していたのは、調べた範囲ではnoaluluだけで、それも有料オプション(通常12,800円/リリース記念50%OFFで6,400円・税込)でした。

出典: noalulu スライドショー(2026年7月20日閲覧)

2. 14社の一覧比較

会場スクリーンへのリアルタイム表示に対応していると公式サイトに記載があったサービスです。「記載なし」は、こちらが確認できなかったという意味で、機能が存在しないと断定するものではありません。

サービス料金無料で使える範囲保存期間
photoba
(当サイト)
無料500枚まで式の7日後まで
猫の風船19,800〜29,800円
(税別・枚数で変動)
30枚まで利用日+1年
Fotifyイベントごと
(金額は記載なし)
あり
(上限は記載なし)
最大1年
(有料時)
Livecanvas30,000円〜(税抜)記載なし実施日を含め3週間
SHARE THE DAY33,000〜55,000円
(税込・人数で変動)
記載なし記載なし
マリーギフト44,000円(税込)記載なし記載なし
noalulu
(オプション)
基本2,480円+
6,400〜12,800円(税込)
記載なし挙式後90日
(延長は有料)
Smile Up要問い合わせ記載なし利用日から2週間
フォトシェア要問い合わせ記載なし披露宴から1週間
フォトシャワー要問い合わせ記載なし記載なし
スマラポ!要問い合わせ記載なし記載なし
スマイルメモリー要問い合わせ記載なし記載なし
フォトシュシュ120,000円(税別・二次情報)記載なし記載なし
HappyShare約50万円
(法人イベント向け)
記載なし記載なし

出典(すべて2026年7月20日閲覧): photoba猫の風船FotifyLivecanvasSHARE THE DAYマリーギフトnoaluluSmile Upフォトシェアフォトシャワースマラポ!スマイルメモリーフォトシュシュ(運営)価格は二次情報HappyShare

3. 価格帯は0円〜50万円。半数近くが価格非公開

調べていて最も意外だったのは、14社のうち6社が公式サイトに価格を書いていないことでした(フォトシャワー、スマラポ!、スマイルメモリー、Smile Up、フォトシュシュ公式、そしてFotifyの具体額)。いずれも問い合わせフォームからの見積もりになります。

価格を公開している会社を安い順に並べると、こうなります。

猫の風船は自社サイトで「他社の類似サービスは10万円前後が一般的」と書いており、業界内でもこの価格帯が高いという認識はあるようです。

出典: 猫の風船(2026年7月20日閲覧・同社の自社主張)

式場経由だと価格が変わることがあります フォトシャワーは式場向けに「初期費用・ランニング費用ゼロ、使用回数×費用を月ごとに精算」という卸モデルを公開しています(出典)。つまり同じサービスでも、式場が導入していれば式場の価格表に載り、そこに式場のマージンが乗る構造です。「会場に聞いたら〇万円だった」という金額は、サービス提供元の価格とは別物になりえます。

4.「無料プランあり」の中身は各社でまったく違う

無料で使えると書かれているのは、photoba・猫の風船・Fotify の3つです。ただし中身は同列に語れません

披露宴の招待客は平均57.2人です(リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」2026年1月22日発表)。仮に1人が数枚ずつ送っただけでも、30枚は開宴前に埋まる計算になります。30枚は本番用というより、事前に動作を確かめるための枠と考えるのが実態に近いはずです。

出典: リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」(2026年1月22日発表)

5. 選び方の3つの軸

軸1: 写真を「残す」のか「その場で盛り上げる」のか

ここが最初の分かれ道です。リアルタイム表示サービスは、写真を高画質で長期保存することが得意ではありません。保存期間を公開している会社を見ても、フォトシェアが1週間、Smile Upが2週間、Livecanvasが3週間と短めです(猫の風船の1年は例外的)。

アルバム制作用の高画質データが目的なら、リアルタイム表示ではなく写真共有サービス(HAREShare 550円、WeddingShare 980円〜など、いずれもオリジナル画質・買い切り)か、プロの撮影のほうが適しています。両方ほしい場合は、併用するのが現実的です。

軸2: 会場でPCとネットが使えるか

調べた14社のほぼすべてが「会場にノートPCを置き、ブラウザでスクリーンに表示する」方式でした。つまりどのサービスを選んでも、会場側の条件は共通で必要になります

打ち合わせで確認しておくべきことは3つです。

  1. 持ち込みPCの映像をスクリーンに出せるか(HDMI接続の可否)
  2. 会場でインターネット(Wi-Fi)が使えるか
  3. 歓談中にスクリーンを使えるか

フォトシュシュのように専用PCとポケットWi-Fiを機材ごと貸し出すサービスもあるので、会場の条件が厳しい場合はそちらを検討する余地があります。

軸3: 価格が公開されているか

前述のとおり6社が非公開です。急いで決めたい場合、問い合わせ→見積もり→検討というやり取りが発生することは考慮しておいたほうがいいでしょう。

6. LINE・Googleフォトで代用できるか

結論から言うと、会場スクリーンへ自動でリアルタイム表示する機能は、調べた汎用サービスのいずれにも公式な記載がありませんでした。写真を集めること自体はできますが、演出としての利用は想定されていません。

ただ、それとは別に「画質が落ちる」という話がよく語られるので、公式の記載を確認しました。各社の比較記事で書かれている内容と、実際の公式情報にはズレがあります。

手段公式に書かれている画質の扱い
LINEアルバム通常画質は全員利用可。オリジナル画質はLYPプレミアム会員のみ。1アルバム最大1,000個、1ファイル20MBまで
LINEトーク送信写真選択画面の「オリジナル」で送信可(※公式ヘルプに明文を確認できず)。保存期間はLINEが公表していない
iCloud共有アルバム「長辺2048ピクセルに縮小される」とApple公式が明記。1アルバム5,000点、参加100人まで
Googleフォト「元の画質」なら変更なし。「保存容量の節約画質」は16MP超を16MPに縮小。どちらも無料15GBを消費
SUZURIアルバム無料プランは縮小サイズでのDLのみ・150枚・30日間

出典(すべて2026年7月20日閲覧): LINEヘルプ アルバムLYPプレミアムApple 共有アルバムの制限Googleフォト ヘルプSUZURIアルバム 料金プラン

つまり「LINEは画質が落ちる」は、正確には「LINEアルバムは、有料会員でなければオリジナル画質にならない」です。トーク送信であれば無料でもオリジナル画質で送れます。一方、意外と知られていないのがiCloud共有アルバムの2048px縮小で、これはApple公式が明記している最も確実な情報です。

7. 他の比較記事に残っている古い情報

調査中に、複数の比較記事で古い情報が使われていることに気づきました。選択肢を検討する際は注意してください。

LINE Keep は2024年8月28日にサービス終了しています 現在も「写真の保存先」として紹介している記事がありますが、すでに終了済みです。代替の「Keepメモ」は自分専用のトークルームなので、共有用途には使えません。(LINE公式のお知らせ
30days Album は「SUZURIアルバム」に名称変更しています 2025年5月21日にGMOペパボが名称を変更しました。旧ドメイン 30days.jp は現在つながりません。正しくは 30d.jp です。(運営の告知
WedPics は単独サービスとしては終了しています 現在は Mixbook に統合され、旧URLはリダイレクトされます。日本語の比較記事にはまだ掲載が残っています。

8. よく見かける数字に、出典はあるのか

この分野の記事では、次のような数字がよく登場します。今回、出典を探しましたがいずれも一次資料に到達できませんでした

これらは複数のサービス事業者のブログに出てきますが、調査名や調査機関が書かれておらず、互いに引用し合っている状態でした。とくに1つ目については、米国のサービスが自社の15,000件超のデータをもとに「ゲスト1人あたり平均6.7枚」と公表しており、5〜7倍の開きがあります(ただしこれも自社データの自己申告なので、確かなものとは言えません)。

代わりに、出典を確認できた公的なデータを挙げておきます。

データ数値出典
年間の婚姻件数489,119組(2025年)厚生労働省 人口動態統計
招待客の平均人数57.2人結婚マーケット調査2025
費用総額の平均298.6万円結婚マーケット調査2025
スナップ撮影の平均費用14.7万円結婚マーケット調査2025
映像演出の実施率72.0%ゼクシィ結婚トレンド調査2024
「列席者も参加できるように」を心がけた人40.5%(2018年比 +9.6pt で全項目中最大の伸び)ゼクシィ結婚トレンド調査2024

出典: 厚生労働省 令和7年人口動態統計月報年計(概数)(2026年6月公表) / リクルートブライダル総研 結婚マーケット調査2025(2026年1月22日発表) / ゼクシィ結婚トレンド調査2024(2024年10月25日発表)

最後の項目は、この分野の背景として示唆的です。「列席者も参加できるようにすること」を心がけた人が40.5%で、2018年の調査から9.6ポイント増と全項目中で最大の伸びでした。ゲスト参加型の演出そのものへの関心が高まっている、とは言えそうです。

9. よくある質問

会場のWi-Fiがない場合はどうなりますか?

ほとんどのサービスがインターネット接続を前提にしているため、そのままでは使えません。ポケットWi-Fiを持ち込むか、機材貸出のあるサービス(フォトシュシュなど)を選ぶことになります。ゲストのスマホ側は各自の回線を使うので、影響を受けるのは主に表示用PCです。

ゲストにアプリのインストールは必要ですか?

今回調べた範囲では、リアルタイム表示サービスの多くが「QRコードを読むだけ・アプリ不要」を掲げていました。ただし例外もあり、たとえば MARRIAGE SHARE は専用アプリのインストールが必要と明記されています。また Moments は「アプリダウンロードなしで参加できる」と説明していますが、配信がiOS/iPadOSのみで、App Storeのレビューには「Androidの友人がアクセスできなかった」という報告があります。ゲストの端末環境が幅広い場合は、この点を確認しておくことをおすすめします。

式場に許可は必要ですか?

サービス自体はブラウザで動くものが大半なので特別な機材の持ち込みはありませんが、スクリーンの使用と持ち込みPCの接続は式場ごとにルールがあります。打ち合わせの際に「持ち込みPCの映像をスクリーンに出したい」と伝えて確認しておくと安心です。式場によっては持ち込み料が発生する場合もあります。

写真の著作権や肖像権はどうなりますか?

ゲストが撮影した写真には撮影者の権利があり、写っている人には肖像権があります。開宴前に司会者から一言アナウンスしておくと、参加は任意であることが伝わり、写り込みを控えたい方への配慮にもなります。各サービスの利用規約で、写真の取り扱いがどう定められているかも確認しておくとよいでしょう。

まとめ

調べてみて分かったことを整理します。

この記事は2026年7月20日時点の公開情報にもとづいています。価格や仕様は変更されるため、実際の申込前には各社の公式サイトでご確認ください。誤りにお気づきの場合は修正しますので、お知らせいただけると助かります。

photoba を無料で試す

この記事を書いている photoba は、ゲストのスマホ写真をその場で会場のスクリーンに表示する無料のサービスです。登録不要・アプリ不要で、イベント名を入れるだけで5秒でQRコードが発行されます。
写真は500枚まで、式の7日後に自動削除されます。高画質での長期保存には向いていないので、その用途は他の手段との併用をおすすめします。

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