アンプラグドウェディングにしなくても、スマホとうまく付き合う方法
アンプラグドウェディングという言葉があります。挙式中、ゲストにスマホやカメラをしまってもらい、撮影せずに見届けてもらうスタイルのことです。
理由はいくつかあります。バージンロードにスマホを構えた手が並ぶと、プロのカメラマンが撮る写真にそれが写り込みます。シャッター音が誓いの言葉に重なることもあります。何より、画面越しではなく直接見てほしい、という気持ちがあります。
一方で、全面的に禁止すると失われるものもあります。
禁止することで失われるもの
プロのカメラマンは1〜2人です。撮れる角度は限られます。ゲスト30人が撮る写真は、プロには物理的に撮れない角度と表情を含んでいます。
- 同じテーブルの旧友どうしの、内輪の空気
- 親族が親族を見ている表情
- 受付や待ち時間の、進行に含まれない時間
- カメラマンが新郎新婦を追っている間の、会場の別の場所
これらは撮り直しがききません。禁止するかどうかは、この2つを天秤にかける話です。
禁止か自由かの、二択ではない
実際には、間にいくつも選択肢があります。
選択肢1: 時間帯で分ける
いちばん実務的です。挙式のあいだだけ控えてもらい、それ以外は自由にします。
プロの写真を守りたい場面は、たいてい挙式(入場・誓い・指輪交換・退場)に集中しています。披露宴や歓談の時間まで禁止する必要は、多くの場合ありません。
挙式のあいだは、カメラをおしまいいただき、
おふたりを直接見守っていただければ幸いです。
披露宴では、ぜひたくさん撮ってください。
選択肢2: 場所で分ける
「バージンロードに出ての撮影はご遠慮ください、お席からは自由です」という伝え方です。
プロの写真に写り込んで困るのは、通路に出てきた人や、席から大きく身を乗り出した状態です。席に座ったままの撮影なら、実害は小さいことが多いです。
選択肢3: 特定の瞬間だけ止める
司会者から「ここは、ぜひ目で見てください」と一言入れる方法です。全体を通しては自由にしつつ、いちばん大事な数分だけ静かになります。
禁止ではなくお願いの形なので、角が立ちにくいのも利点です。
選択肢4: 撮影は自由にして、行き先を決める
撮ること自体は制限せず、撮った写真の集まる場所を用意しておく考え方です。
「自由に撮ってください、写真はここに送ってください」と示しておくと、ゲストの撮影が新郎新婦にとっての損失ではなく、収穫に変わります。写真がその場でスクリーンに映る方式なら、撮影行為そのものが演出の一部になります。
この場合でも、挙式中だけは控えてもらう、という組み合わせは可能です。選択肢1と4は併用できます。
アンプラグドにするなら、伝え方が重要
全面的に控えてもらう判断をした場合、伝え方次第で受け取られ方が変わります。
- 理由を添える … 「プロのカメラマンが入っております」の一言があるだけで、納得感が違います
- 写真は後で渡すと伝える … 「お写真は後日おふたりからお送りします」があると、撮れない不安が消えます
- 複数の場所で伝える … 招待状だけでは忘れられます。式次第・看板・司会者の3か所が目安です
- スタッフに周知しておく … 会場スタッフが知らないと、案内が食い違います
式場にも確認しておく
アンプラグドにする場合でも、式場自身の撮影は別です。式場のブログやパンフレットに写真が使われることがあるため、打ち合わせで確認しておいてください。詳しくはSNS投稿のお願いの記事にまとめています。
photoba の位置づけ
photoba は、上の選択肢4を実行するための道具です。ゲストが撮った写真の行き先を作り、その場で会場のスクリーンに映します。
ただしアンプラグドにしたい方に、撮影を勧めるための道具ではありません。挙式中は控えてもらい、披露宴から使う、という組み合わせが最も無理がないと考えています。
また、投稿された写真は主催者が管理画面から削除できます。映したくない写真が出た場合に、あとから対応できる設計にしています。
photoba について
photoba は、ゲストの写真をQRコードだけで集めて、その場で会場のスクリーンに表示する無料のサービスです。登録もアプリも不要です。
写真は500枚まで、画質は長辺1600pxに縮小され、式の7日後に自動削除されます。高画質で長く残したい用途には向かないので、その場合は他の手段と併用してください。